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映画界の名作『ニュー・シネマ・パラダイス』を観てみた。【ネタバレなし感想】

おはようございます。かもいです。

さて、早速ですが、貴方は『ニュー・シネマ・パラダイス』という映画をご存知でしょうか。
私は、2020年末にやっていたNHKの再放送で初めて観ました。

観るきっかけとなったのは、訓練校の先生の投稿メッセージ。
昨年末に再放送をするタイミングで「クリエイターはぜひ観て」と来たのです。

普段はアニメ映画くらいしか観ない私は、洋画である『ニュー・シネマ・パラダイス』の名前すら知りません。
周りで話題になっていれば気になるかもしれないけど、周りで観たことがあるという人も聞かないし、あまり観たいという気分にはならない……。

ですが、オススメされたのだったら一度は観よう。
そう思い、いざ観たら感動して、思わず涙してしまったので、急遽記事にまとめることにしました。

今回は観たことない方に向けての記事になります。
ネタバレ要素もありませんので、観たことない方も安心して読み進めてください。

目次

『ニュー・シネマ・パラダイス』には数種類のパターンがあります!

私も記事を書く上で調べて知ったのですが、映画の構成にいくつかパターンがあります。日本で公開されているのは劇場版と完全オリジナル版の2つです。

私が観たのは劇場版(123分版)。
各国で公演されているパターンなので、国際版とも呼ばれます。

DVDやブルーレイに収録されているものは、完全オリジナル版(173分版)。
ディレクターズ・カット版とも呼ばれます。
イタリアで公開されたときよりも長いパターンとなっています。

劇場版と完全オリジナル版の時間差は、なんと約50分!2つの違いは、カットされたシーンの多さですね。

後日談があったり、話の流れが分かりやすいのは完全オリジナル版です。
ただ、劇場版のほうを最初に観ることをオススメしているファンも多いようです。

カットされているシーンは多々あるものの、スッキリとした結末になっているのが劇場版。
捉える印象も変わってくるので、両方観るのもアリかな、と思っています。

また、名作ということもあり、定期的に劇場で公演されることがあるようです。
お時間が合いましたら劇場で観るのが良いでしょう。
映画の話なので、劇場で観ると没入感が味わえますよ!

かもい

私も映画館で観たかった……。

『ニュー・シネマ・パラダイス』のキャストと概要。

『ニュー・シネマ・パラダイス』より

1988年に公開されたイタリア映画です。日本でも翌年に公演されました。

監督はジュゼッペ・トルナトーレさん。

デビューから2年後に『ニュー・シネマ・パラダイス』を監督。
本作品が世界でヒットし、アカデミー外国語映画賞やカンヌ国際映画祭の審査員特別グランプリ入り。
以後、イタリア屈指の名監督となり『明日を夢見て』や『海の上のピアニスト』などの名作を多数生み出しました。

サルヴァトーレ・ディ・ヴィータ(トト)

映画に魅了された少年で、将来はローマの名監督になる主人公。
少年期には“トト”という愛称で呼ばれ、劇中だとこちらの読み方がメジャーです。
本作品は彼が子供から壮年になるまでのお話です。

俳優はサルヴァトーレ・カシオさん。
青年期と壮年期はそれぞれマルコ・レオナルディさんとジャック・ペランさんが演じています。

トト少年役のサルヴァトーレ・カシオさん、役名と同じ名前なことを調べてから知って、驚きました……!
愛称も役と同じく“トト”なんだとか。

アルフレード

トトと長い付き合いになる映画技師の男性です。
最初は気難しそうな雰囲気ですが、トトと触れ合うに徐々にまるくなっていきます。

俳優はフィリップ・ノワレさん。

エレナ

トト青年の初恋の相手。美しい女性です。

俳優はアニェーゼ・ナーノさん。
私が観た劇場版では出てこなかったのですが、壮年期の姿を演じているのはブリジット・フォッセーさんです。

その他にも登場人物は出てきますが、劇場版を観るのであれば上記の3人だけ覚えてしまえば大丈夫かと。
登場人物が毎回覚えられない私にとっては、分かりやすい人数で助かりました。

『ニュー・シネマ・パラダイス』のあらすじ。

主人公サルヴァトーレはローマ在住の映画監督。

ある晩、サルヴァトーレは故郷に住んでいる母親から電話がかかってきます。
電話の内容は、少年期よりお世話になっていた映画技師のアルフレードが亡くなったという知らせでした。

知らせを聞いたサルヴァトーレは、ベットの中で、アルフレードと共に過ごした故郷での日々のことを思い出す。
そんなシーンから物語は始まります。

少年期のサルヴァトーレは“トト”という愛称で呼ばれ、シチリアにある田舎の村で母と妹との3人暮らし。
父親は出征したまま行方知れずです。

村では唯一の娯楽が映画であり、トトも映画の魅力に取りつかれています。

お使いのために渡されたお金をくすめて劇場に足を運ぶほど、映画に魅了されていたトト。
トトは何度もこっそりと映写機に忍び込みます。
そこで出会うのが映画技師のアルフレード。

トトはアルフレードを父親のように慕い、映写機の操作をアルフレードの真似をして覚えていきます。
最初こそ厳しく接していたアルフレードでしたが、何度も言葉を交わすうちに、少しずつ親近感が湧いていきました。

そのうち、トトとアルフレードは、師弟とも親子とも言い表せない不思議な親友のようになっていきます。

このトトとアルフレードの関係性が本作の一番の魅力です。

個人的グッときたポイント。

友情とも師弟愛とも言えない、二人の関係。

あらすじ部分でも触れましたが、本作品一番の魅力と言っても過言ではないのが“二人の関係性”です。

トトとアルフレードは、ただの映画好きな子供とただの映画技師です。
最初はギクシャクしていたのに、長い時間一緒にいることで、親友のようになっていきます。
言葉にせずとも、お互いに信頼し、思い合う気持ちが強く伝わってくるんですよね。

トトはアルフレードがいたから映画監督になれたし、アルフレードはトトがいたから生活がより豊かになった。
この、親子でも師弟でもない、不思議な関係性が本当に魅力的です。

『ニュー・シネマ・パラダイス』より

BGMが俊逸。

『ニュー・シネマ・パラダイス』では多くのエンニオ・モリコーネさんの曲が使われています。
音楽は詳しくない私でも聞き覚えのある名曲ばかり。

BGMが劇中の雰囲気と合っていて、癒やされるんですよね……。
この音楽を聴くために映画を観ても良いんじゃないかと思うくらい。

このBGMはぜひ劇場でしんみりと聴いてみてほしいです。
私も近場で公演されたら聴きに行きます!

名言が多い。

アルフレードの言葉がなんだか身に刺さるんですよね。
色々と苦労してきたからなのか、言葉に重さがあるというか。

特に私は、アルフレードの「自分のすることを愛せ。」という言葉がお気に入りです。
青年になったトトがローマへ行く際に贈った言葉なんですが、その言葉にアルフレードの思いが詰まっているんですよ。
「好きなことをしろ」ではなく「することを好きになる」というのが、また深いと思うんですよね。

長いシーンを積み重ねて観たからこそ「自分のすることを愛せ。」の深さが良く分かると思うので、ぜひ聞いてみてほしい名言です。

個人的に良くなかった点。

劇場版では話が一気に飛ぶ。

これは仕方ない部分があるのかな、という感じですが。

実は製作国のイタリアで放送された時、映画の長さは155分だったそうです。
その長さが原因であまり評価が良くなかったらしく、他国で公演される際は30分ほど短い123分の長さで再構成されました。
劇場版ではカットされたシーンが多数存在するため、箇所によってはよく分からないシーンもあります。

ですが、名作ということもあり、考察やレビューを書いているサイトも多いので、少し調べるだけで疑問は解決できそうです。

また、これは劇場版での評価なので、完全オリジナル版を観る人にはあまり関係ないかなと思います。

キスシーンが多い。

断っておくと、エロくはないです。本当に軽めのヤツばかりです。
なので、注意というほどではないのですが、アニメ映画くらいしか観ない私にとっては多い……。

検問でキスシーンなどの切り抜きをするシーンがあるので、そこそこ強調されて出てきます。

苦手な人には少し構えておいたほうが良いんじゃないかと思います。

『ニュー・シネマ・パラダイス』感想まとめ

今回は、名作と名高い『ニュー・シネマ・パラダイス』のあらすじと、ポイントをまとめました。

じんわりと心が暖かくなる作品でしたね。
想像していたよりもずっと良い作品で、感動しました。

自分の好みだけに従っていたら、一生のうちできっと観ないタイプの映画なので、今回出会えて良かったです。
オススメしてくださった先生に感謝。

先生曰く「クリエイター人生の指針」にもなりうる作品らしいので、興味がない方でも一度観てみてはと思います。

私も“自分のすることを愛し”、自分のクリエイターとしてのスキルを磨いていきたいと思います。

それでは。
本日も最後までご覧いただきありがとうございました。

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